エレメントスクール開講にあたって
エレメントロジックに慣れてくると、
自分に合った5W1Hに似た想定や予測をできるようになるのが、大きな特徴です。
まずは問題解決には「誰が」の主語が大事です。
その解決策はどこにあるのか、自分に問うのか、相手に問うのか、周りに問うのか。
これは「何次元エレメントなのか」でクリアできる問題です。
これがわかるだけでも、かなり大きな指針になります。
「自分の中に答えがある」とよく耳にします。
間違ってはいませんが、二次元、三次元の人は自分優先で考えていても、しっくりくる答えはでないはずです。
後は「何を、どんな状況で(どこで)、誰に、どんな姿勢で聞くか」、この4つの面をエレメントで整理します。
「いつ」ということだけは、それぞれのタイミングや状況があるにはあります。
ですが、ある程度はこれもエレメントで見えてきます。
何かに対応するとなると、火ならせっかちです。
地も対応行動力がありますから早い方です。
ドライな火と地は早い。
風と水は「まぁそのうち」という姿勢でゆっくり目です。
私が見ていると、迷う人は大抵、何がくるかわからない状態で運試しばかりをしている事が多いのです。
これは二つの行動に分かれてゆきます。
運試しで萎縮するか、それとも運試しで強気で突っぱねるか、です。
そしてそれが習慣、癖になっています。これらは両方とも負け癖なのです。
エレメントはフォース(理力)の学びです。理解する力を方程式で身につけます。
例えば、知らない、わからない部分がある相手への対応策を考えるとします。
1(自分)+1(相手)としたら、数学上は2になるはずです。
ただしこれは1が1と見えてるから、知っているからのことです。
知らない人相手では、そうはいきません。
蓋を開けたら相手の1と思っていたものが3であるかもしれないし、
1(自分)-10(相手)になってひどく損をしてしまうこともあるかもしれない。
知っている相手でも、その時その人は1なのか、これも流動的に変化することでしょう。
そこを運任せでいってしまうと、負け癖行動のどちらかになります。
えいやっ!と強気に出て飛び込むか、弱気になってやめてしまい、得られる物も得られない…となります。
どちらもマイナス(負)の結果を生むことになります。
そこで、方程式がわからなくて答えなんて出るわけがありませんから、
そうじゃなくてちゃんと一定のルールをもって物事を捉えよう、というのがエレメントです。
人が取る解決行動は、どちらかというと
「こうすればいい、こうしておけばいい」という安全策であることが多いのです。
だから「そのことについてちゃんと考えたの?」ってきくと「うーん・・・」と黙り込みます。
私からすると、これは考えていないんです。
例えば、すごくキャリアがあってパワフルな上司に対して、自分が威圧感を感じるとする。
でも本当はそのパワーはキャリアから来るものではなくて、
「火」のエレメントが持っているパワーだとわかると、感じる圧力が変わる。
変な負い目やコンプレックスを感じずに、対応できるようになります。
肩の力が抜け、自分の軸をぶらさずに上司に話しかけていけるようになります。
また、そういう火の人に感情論をかぶせる人は、関係性を保てません。
話の論点についてよりも、なんとなく状況から感じたこと(水)に引っかかり
「そんな言い方はないと思います」という人は、抑圧的に感じていなくなってしまいます。
火(瞬発的パワー)に水(感情論)をぶつけるのは、得策ではありません。
風のノリで火を煽る、さっと盛り上がってさっと忘れる。
または地の役どころとして、火の勢いを増す薪
=いじられキャラを演じる、ネタを提供する、場を支える、などが有効となるでしょう。
では水は火に対してどうしようもないのかというと、そうではありません。
また、相性の良さそうなエレメントだからといって、
常に良い状態を保てるわけではないのは、皆さんもご存じのはずです。
すべてのエレメント同士に、バランスを取る力と方法、コツがあります。
そうでなければ、世の中の道理としては成り立ちません。
エレメントは「促す」ための方法論で、ロジックです。
だから本当の人生の見切り方になります。
私自身が見てきた、根拠のないものに根拠をつけた結果がエレメントです。
自分の感じていることと符号していくエレメントに対して、私はまったく疑いがありません。
例えば、ここに飲み物があったとして「これは何ですか?」と尋ねたら、
「お茶、コップ、お水」といった答えが返ってくると思います。
しかしこれは端的で、プロセスを考えなさすぎな答えなんです。
ではエレメント的にはどう見るかというと、
もっと分割して「水(水)」と「器(地)」、
コップという名称がついている、名前を授かったから世界に広まっているという「風」の部分があります。
火消しの道具にもなって「火」とも関わります。
このように、ひとつのものがどういう4つの対応の側面を持つか、という考え方なのです。
私の場合これはもう癖で、ひとつのことがあると4方向で考えていく、常に派生を見ています。
だからそんなに計画倒れや、活動の途切れはなく続いていけているのだと思います。
エレメントは、そういう人と人や事・物を「つないでいく知恵」でもあるのです。